PALSとは?
PALS(Pedatric Advanced Life
Support)は小児の二次救命処置を学ぶ医療従事者のための学習コースです。講義と実習(手技、シミュレーション)を組み合わせた2日間の実践的な内容で、受講することで以下のようなことが学べます。
・小児の呼吸器系・循環器系の緊急事態に対する評価方法と治療を学ぶことができます
・小児の心停止および心停止に準じた重症の病態に対する救命スキルを学べます
・小児の緊急事態に対するチーム医療をシミュレーションを通じて習得できます
どのような場面で活用できるか?
上記のようなスキルを身につけることで、
・緊急度の評価と判断が短時間でできるようになり、たくさんの軽症患者にまぎれた重症の小児、重症化するリスクの高い小児をいち早く発見し、優先的に対応できるようになります。
・緊急事態に直面したときに優先的に行うべき処置を適切に選択できるようになります。
・小児の緊急事態に際し、チーム医療の中で周囲を統率するリーダーとして力を発揮できるようになります。
JSPICCとPALSの関係は?
PALSコースはアメリカ心臓学会(AHA)とアメリカ小児科学会(AAP)が共同で開発した小児救急教育コースですが、JSPICCは2002年に初めてPALSを日本に導入しました。以後、JSPICCは全国規模でPALSコースを継続的に開催し続けています。指導には経験豊富なインストラクターが当たります。 (当トレーニングサイト所属の主なインストラクターは、こちら。)
以上のように、PALSコースは小児救急医療を学ぶ上で大変有意義なコースです。
子どもの医療にかかわる医師はもちろん、看護師や救急救命士などのコメディカルの方々にも受講していただけますので、興味のある方はぜひ受講をお勧めいたします。
あなたの近くに知り合いのインストラクターがいるかもしれません。
北関東トレーニング所属するインストラクターはこちらをご覧ください。
興味のある方は、知り合いのインストラクター、または問い合わせ先まで連絡をとってみてください。
2日コース
講義:
PALSにおける科学的背景の概要
小児評価の概要
ショックの認識と管理
不整脈アルゴリズムの概要
チーム医療の重要性
スキルステーション:
CPR/AED
呼吸器系緊急事態の管理
心リズム障害/電気的治療
輸液路確保
シミュレーション(全12ケース):
呼吸ケース
ショックケース
心臓ケース
1日コース
講義:
PALSにおける科学的背景の概要
小児評価の概要
チーム医療の重要性
スキルステーション:
CPR/AED
シミュレーション(12ケースから抜粋):
呼吸ケース
ショックケース
心臓ケース